「私、処女なんです」
そんなふうにハッキリ言う方は多くないですが、相談を受けていると「処女とはそもそも何だったろうか?」と思うことがあります。
この記事ではあまりリアルでは語られない処女の定義について考えてみました。
辞書では
処女(しょじょ)とは、性行為の経験がない女性のこと。また、その女性の状態。
「バージン、ヴァージン(英語: virginから)」とも呼ぶ。
参考:ウィキペディア
しょ‐じょ【処女】
①(「家に処いる女」の意)未婚の女。まだ男性に接しない女性。きむすめ。
②(接頭語的に)
㋐人が一度も手をつけず、自然のままであること。「―峰」
㋑初めて物事をすること。今までに経験のないこと。「―出版」
参考:広辞苑
一般的には性行為を行ったことがない女性と定義されています。
しかし、細かい定義はありません。
処女膜の有無でわかる?
よく「処女膜の有無でわかる」と言われています。
処女膜とは何でしょうか?
処女膜(しょじょまく、Hymen)は、哺乳類の雌の膣口に見られる襞状の器官。
参考:ウィキペディア
形状は多少個人差がありますが、膣の開口部をせばめるようにしているだけであり、膜で膣を塞いでいるわけではありません。
そのため生理の血やおりものは排出することが出来るのです。
稀に穴が空いていない事があり、そうした状態を処女膜閉鎖症といいます。
これは排出が困難になってしまうので早い段階での医療機関の受診が望ましいです。
性交によって損傷することもあれば、もともと開口部が大きくて損傷しないこともあります。
もし損傷していても性行為が原因なのか、自慰が原因なのか、激しい運動が原因なのかは見てわかるものではありません。
そのため処女膜を見て処女かどうかはわかりません。
医学的には?
医学的には何も定義されていません。
医学はあくまで体の状態について客観的に見るものであり、主観的なものではありません。
処女膜が損傷していないからといって処女であるということはありませんし、
処女膜が損傷しているからといって処女ではないということもありません。
※性行為で必ず損傷するとは限りませんし、自慰で損傷することもあるためです。
ちなみに処女膜は残っているものを縫い合わせて再生することが出来るので「医学風に処女膜で見分けよう」としたとしても処女膜再生手術を受ければ出産後でも処女ということになってしまいます。
セルフで卒業は?
処女の卒業は、男性でいう童貞卒業とは少し違います。
男性の場合はオナホールやコンニャクでは童貞卒業ではありませんが、女性の場合はディルドやナスなどでもいちおう卒業といわれています。
つまりは「膣内に男性器くらいの物体が入ったかどうか」という条件ですが、これも一理あると思います。
なぜなら、男性が特に特別な配慮をすることなく性行為を行うことが出来、女性も任せていられるので、性交による卒業後とそんなに変わらないからです。
本質的な定義
「男性と挿入を含む性行為を行った経験があるかどうか」
他にも意見はあるかもしれませんが、これが一番本質に近いです。
処女膜がどうとか、血が出たかとか、痛かったかなどは重要ではありません。
喘いでいたかとか、イッたかも判断基準ではありませんし、気持ちよくなかったからとか、コンドームを付けていて直接触れていないから卒業できていないといったこともありません。
経験したかどうかだけで良いのです。